『キラー・インサイド・ミー』
最近あまり更新できていないので、この1ヶ月あたりで観たDVDの感想を、思い出せる限り書いていこうと思います!
まず1本目は『キラー・インサイド・ミー』。
何の予備知識もなく、「なんか映画秘宝の年間ランキングに入ってた気がするな〜」ぐらいの気持ちで借りて観たところ、なかなかの衝撃をくらいました。この手の、主人公が完全に狂人で終始観客を突き放す映画だったとは知らず、まんまとひっかかって大変気持ち良く(悪く)、ショックを味わいました。
主人公が狂人、ということもあるんですけれども、なかなかこいつのキャラクターを掴ませないんですね。まともな警察官かなーとか思って観てたら、取締りにいったはずの娼婦とやっちゃうし。序盤でこいつ狂ってる!って決定的に思わせるのは、浮浪者が小銭をせびってくるシーンで、「ほらよ」と手のひらに吸ってる葉巻を押し付ける!!怖い!!その後、恋仲になった娼婦を「愛してる」と言いながら革手袋をつけた拳で殴り続けて殺すシーンも本当にイヤ〜な感じでした。その後、旦那も殺して上手いこと痴情のもつれで殺しあったように見せかけるんですが、本当に怖いのはこいつの動機が一切読めないこと。殺人そのものが目的になってる狂人ですね。
そしてなにより、この映画、終り方がすごくカッコいいんです。
貼っちゃいますが
めっちゃカッコいい!!
ちょーっとだけ『デビルズ・リジェクト』を連想したんですが、要するに狂っていようと自分を貫いて死んでいく格好良さですね。違うのは、こちらは圧倒的にカタルシスを与える作りになっていること。音楽も高まって、ガーッと盛り上げて爆発!したら、"Shame Shame on you♪"って古き良きアメリカンポップスが流れてっていうこの緩急の付け方も素晴らしいですね。こんな終わり方されたら、いくら中盤ぐだろうとも、良かった!!って言わざるを得ません。映画館で観てたらスタンディングオベーションしたくなったくらいだと思います。
そのほかにもジェシカ・アルバとのセックスがSMじみてて、豊満な尻が叩かれまくって真っ赤に腫れ上がっていたりとか、特筆すべきところもあるんですが、なにせ終わり方が素晴らしいので、それを観るためだけにも観る価値が十分にあると思います。主演のケイシー・アフレックのサイコっぷりも出来が非常に良く、本当に怖いので、終わり方だけが良いというわけではないんですが、最近観た映画の中でも有数の素晴らしいエンディングだったので、そこを押さずには要られません!
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気づいたんですが、マイケル・ウィンターボトム監督の映画は実は『キラー・インサイド・ミー』が初めてでした。
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ほとんど忘れてますが、最後に記者が取った選択は、いまだに記憶に残っています。