映画館で観た映画(8月編)

前回更新から約3ヶ月が経とうとしていることに気づき、茫然自失としております…。
この間、ちょこちょこと映画館に足を運びいろんな映画を観ていたわけですが、感想書こう書こう思いつつ、日々のあれやこれやに時間をとられて書きそびれ、そのまま時間が経過して観た映画の記憶が薄れ始め、そしてまた次の映画を観て…とこのサイクルを繰り返すうちに、ふーっとブログから離れていっておりました。
しかしもう12月!!2013年が終わろうとしている!!俺ルール「観た映画はとりあえずブログになんか書く」を少なくとも1年は続けたい!2013年ベスト10とかも書いてみたいし!

では観た早速観た順番に。8月に観た残りの映画から行きますよー!

『アート・オブ・ラップ』

★★★☆
ヒップホップというもの(特に日本語)を聞かず嫌いして正直鼻で笑うようなことをしてきたのですが、ライムスター宇多丸さんの「ウィークエンド・シャッフル」を聞くようになり、「シネマハスラー」にはまり、「サタデーナイト・ラボ」にはまり、その流れでヒップホップも最近は聴くようになった(良さがわかってきた)、入門したての僕でも非常に楽しめたドキュメンタリーでした。
有名所、豪華登場陣!って雰囲気を感じつつも、その中のごく一部しか知らなくて、あいつにこいつも出てきたぜ!てな興奮は無かったわけですが、なぜラップをするのか?という本質的な問いから、キミはどうやってリリック書いてんの?などなどテクニック的な部分まで探っており、素人の自分でも興味をそそられるようなつくりになっておりました。
で、面白いのがド真面目ってよりは少しラフにやっているところですね。例えば、街中でインタビュアーのアイス・Tと相手のラッパーがいてこれから収録始めようって時に、カメラに反応してなのかラッパーに反応してなのか、カメラにチラチラ映り込んできたり、あわよくば話しかけてきたりするその辺にいた連中に対して、「おい、あそこにカメラあるだろ?これから収録なんだよ。わかったらとっとと出て行きやがれ」みたいにかますところもしっかり見せてくれたりします。あとは流石ラッパー達、みんな面白いことを返してくるわけですよ!確かスヌープ・ドッグが言ってたと思うんですが、「俺は大麻が嫌いだ。だから燃やして吸うのさ」みたいな。 あとは静かな環境で集中しないと俺はリリックが書けねぇんだ!ってラッパーが、シーンとした中ブツブツつぶやぎながらメモを書き進めていると…「ガタッ(スタッフが物音を出す)」「もう書けねぇ(勢いよく椅子から立ち上がって)」「うそだよ(笑)」なんてボケをする場面とかも。上手い書き方ができないんですが、ここの間もすごくいいんですよ、ボケとして。
即興ラップももちろん堪能しましたが、こういうラッパー達の小粋さが、なによりも印象的でした。


ホワイトハウス・ダウン

★★★
「今夏ベスト!」などの絶賛の呼び声を聞いて、そこそこに期待を持って観に行ったのですが、なんとも中途半端なことに「まあまあ楽しかったかな〜」という感じでした。
良い所はチャニング・テイタムががんばるところ。『21ジャンプストリート』でお目にかかって以来この人のことが大好きになりまして、それはまあ後に観た『マジック・マイク』も最高だったわけですが、これまた後に観た『サイド・エフェクト』よりはチャニング・テイタムらしいチャニング・テイタムでこの点は良かったです。悪い所…は特にないんですが、敵のハッカーみたいな奴のキャラ、あれはイライラしました。もう、コンピュータールームに忍び込んでまず先にチュッパチャップスの入ったコップを立て、お気に入りのクラシックをかけるような環境づくりをするハッカーとかいいから!!!これは僕的には全く気の利いたお約束ではなかったです。もう飽き飽きしてます。例が浮かばないけど、既視感に溢れすぎてしんどかったです。
あとは最後。娘がアメリカ国旗を降るシーン。僕は笑っちゃった派でした。バカにしてではなく、なんというかUSA感に溢れてて…。でも、それに気づいて戦闘機がミサイルを撃つのをやめるところは気に食わない。当然、撃って娘もチャニング・テイタムもどーーん!!終わり!!になるわけないですが、パイロットが自己判断で勝手に発射中止するのはどうなのでしょう。核が撃たれる危険があるとかそういう話でしたよね?っていうリアル的ツッコミは置いとくして、軍人的に無しだろう、と。映画で見る軍人の、上から与えられた命令に絶対服従をせねばならず、ひょっとしたら一般市民の可能性もある相手を、ましてや自分自身の命をも投げ出さなければならないような、そんなストイックで融通が効かないところが好きだし憧れのようなものを感じるんです。もちろんそこに葛藤が生まれるのは然るべきですが、あの状況はパイロットが「駄目だ…撃てない!」となる説得力が無かったし、ただただやめるべくしてやめた感じがあって、萎えてしまいましたね…。
しかし映画館でチャニング・テイタムを拝めるだけで割と満足だったところもあります。
あとホワイトハウスのツアーガイドがいい味出してましたね!

娘役の女優とTVでダンス披露!これを観たらチャニング・テイタムをより愛さずにはいられない!

スター・トレック イントゥ・ダークネス

★★★★☆
今夏で問答無用で抜群に面白かった映画。
スタートレック」シリーズは1本も観ていない、リメイク前作は結構面白かったなー、程度のにわかファンである私ですが、これを観てる時は頭の中で「面白い!!面白い!!」と連呼し、脳汁ドバドバ興奮MAX、ニヤニヤしっぱなしでもう最高でした。のっけからクライマックスで、どこが面白かったかって言われたら全部だよ全部!!という感じで、書くことが全く浮かばないのですがまあとにかく最高でしたよ!!
序盤、海中から巨大な探索船が現れるシーンで、作中の未開部族的宇宙人同様、船のデカさに圧倒され感動、涙!!あまりにデカイもののデカさに圧倒されて感動、という珍しいタイプの感動は、『パシフィック・リム』につづいてまたも味わうことができましたね。
先の『パシフィック・リム』には相当の期待や何やらがあり、好きだけど、好きなんだけど…!!という甘酸っぱい複雑なものがある一方、こちらはド直球に、ストレートに、何の構えもなくおんもしれぇえええ!!と叫びたくなる映画でした。カーンという名前にピンと来ない新参者であってもこれだけ面白かったのですから、もし自分がスタートレックファンだったら失神レベルで興奮したのではないかといらぬ心配をしたくなるレベルで大興奮です。
ストーリー部分に指摘などもされているようですが、僕は映画の勢いに圧倒されて全く気にならなかったです。カークが死ぬー→超人血清でーのくだりが唯一ハイハイ、って思えたぐらいでしたがとにかく勢いがいいので、いいよ!このくらい全然!と大目にみたくなる余裕がこちらにありました。
あと現時点で思い出せる部分で、個人的にだーーーい好き!!!ドツボ!!だったのがワープシーンですね〜。ワープの瞬間の音、迫力、宇宙空間に青く残った船の軌道、すべてが最高に気持ち良く、永遠に観たい一瞬です。
まあとにかく最高で最高で、何の屈託もなく最高と叫べる映画でした。
間違いなくIMAX3Dで観て良かった、(観ていない人は今更ですが)観るべき映画でした!!