映画館で観た映画(9月編・前半)

9月に劇場で観た映画は8本!
まずは4本!

『マン・オブ・スティール』

★★★★
「スーパーマン」過去作はクリストファー・リーヴ版の『スーパーマン』のみ鑑賞済みの浅いスーパーマンファンとして、あれだけすごい戦闘シーンが観れただけで大興奮でした。親父が命をはって「力の使い方に気をつけろ」というメッセージを送ったくだりなど、ストーリー的に首をひねりたくなるところが少なくなかったように思いますが、中盤の1VS2の戦闘、後半の地球クリプトンフォーミングとゾッド将軍との一騎打ちで結果大満足でした。各所で言われているように、まさにマンガ版ドラゴンボールを実写に置き換えたような現実離れした戦闘を、これほどまでに現実的に感じさせてくれる映像を観せているという点だけでもこの映画は十分観る価値があったと思います。スーパーマンのテーマはやっぱり聞きたかったな、とは思いますが。
この後、『スーパーマン・リターンズ』を観て、なるほどスーパーマンファンが『マン・オブ・スティール』に納得出来ない理由がわかりました。確かにこれがスーパーマンだ!とは言えない、『マン・オブ・スティール』は!『スーパーマン・リターンズ』の、墜落する飛行機をスーパーマンが助けにくるシーンで、パイロットがレーダーを見て「未確認飛行物体が超高速が近づいてくる!」というこのシーンで毎回涙が出てしまうのですが、こういう要素は無かったですね。最初に『マン・オブ・スティール』の方を見て良かったのかもしれない。

マジック・マイク

★★★☆
チャニング・テイタムのストリップに100点!!!
もう、それだけでいい気がします。あとはマシュー・マコノヒーの煽りを足して120点みたいな。もう何が最高って、僕が観た回は客席が結構空いてて寂しい感じだったのですが、たまたま同じ列に座っていた女子2人がストリップシーンで興奮しててキャッキャリアクションをとってたりして、1人で観るよりよっぽどストリップを堪能できたところですよ!!これだこれだと!!おかげ様で本当に楽しかったですね、僕にとってのこの映画の魅力をさらに引き出してくれたのはあの2人だと思ってます。終わったあともずーっとキャッキャ言ってて「テイタムが〜」みたいなのが聞こえてきて、本当に素晴らしいしあなた達のことが抱きしめたいくらい大好きです!と言いたい気持ちを押し殺して心のなかで拍手してました。
ストーリー的には中盤から漂い始める不穏な空気に少し不安になりましたが、よきところに着地して後味良く終わって良かったです。ストリップ観に来た女子を、気持ち良く帰らせたいじゃないですか。

オーガスト・ウォーズ』

★★★★
トランスフォーマーみたいなロボットが出てくるSF映画だよ!という作りになっている予告編がミスリードであり、実際はロシアの戦争映画であることを事前に知っていたことは大きかったかなと思います。序盤、結構退屈な感じが続いてふーっと眠気が襲ってきた辺りで主人公が乗ったバスに誘導ミサイルが直撃したところから一気に今主人公がいるのは戦場なのだというリアリティが出てきて加速的に面白くなります。その後、細かいシーンなどは覚えていないのですが…エグい描写、グロシーンなどはないにせよ、戦争映画として素晴らしい描写、戦闘シーンでもうたまらなかったですね。
出てくるロボットですが、もうちょっと上手いこと活かせばもっと良くなったのかなと友人と話していたのですが、あくまで戦争映画として観てもらうように作ったのだろうし、妙なカタルシスを持ち込んでその辺りが曖昧になるくらいなら、このくらいの使われ方で十分だろうと、今は思います。
まあ無類に面白かったのですが、残念ながら細部が頭に残っていないので、早くレンタルでまた観たいなぁと思っております。

『恋の渦』

★★★★
監督は『モテキ』の人で、未見だけどこれからも観ることはないだろうし、これにも大して惹かれないな…とスルーするつもりが、ひょんなことから監督&キャストのトークショー付上映イベントに行くことになりました。どんな映画か掴もうと、YouTubeで公開されていた序盤の部屋コン13分くらいのシーンを観たら…何これ面白そう!!となり、結構期待して観に行ったらやっぱり面白かったです、この映画!
コピーにあるようにゲスでエロなDQN達の生態を神の目から見てゲラゲラ笑う映画かと思いきや、いや、実際そういう映画でゲラゲラ笑って観てたのですが、だんだんしゃべり方とかやり方とか表に出る出方は違えど、自分にもこういう所あるよな…という思いが巡り始め、勝手に引いていた境界線が崩され、神の目から引きずり降ろされて同じ地面に立ち、こいつらはクズだけど、俺もクズなんだ、と思い知らされるような…。ただ笑えるだけでなく、そういうグサリと刺す鋭さが感じられて非常に楽しめました。
これが素晴らしい出来になりえたのは、何よりも役者陣の演技だと思います。本当に素晴らしい!よくぞ、クズでみじめでしょうもない人間を演じ切られましたものだと、拍手を送りたいです(そういう気持ちでトークショーで拍手しました)。
が、映画を観た後にその出演者が出てくるトークショーに参加するのは初めてで、そのせいか、もう劇中のキャラクターを引きずってるところもあり、本人たちを目の前にしてどう感じたものか…と割と戸惑ってしまいました。ジョージ・クルーニーとかだったらそんなことはないんでしょうけども、まだ無名(すみません)の方々だったので。キャスティングという意味ではこれが効いていて上手く出来てました。
それと、トークショー付きということで場内ほぼ満席だったのですが、イベント関連だとみなさんテンションが上がるんでしょうか。上映中場内が結構盛り上がっていてみんなで爆笑したり、まあ楽しかったのですが、こんなにリアクションのある環境は滅多に遭遇しないので不思議に思いました。実際、同じこの映画の後日の上映で、結構客席は埋まっているのに、非常に反応が薄いことがありました。もしかしたら1人いいリアクションをとる客がいたらそれが伝播したり、周りの客もリアクションをとりやすくなる環境が生まれる、という部分もあるのかもしれませんが。とにかく良い環境で観れたことも嬉しかったです。