『ローマでアモーレ』


★★★

いろいろあってまたも更新がだいぶ遅れてしまいました。
こちらは『欲望のバージニア』を観た次の日、渋谷のBunkamura ル・シネマで鑑賞。
劇場の雰囲気はものすごく落ち着いていて、スタッフの方は皆かしこまった服を着てらして、妙に緊張してしまう、長居しづらい(長居するようなところではない)場所でございました。

さてウディ・アレン監督作品、最近の作品しかまだ観ていないのですが、それなりに好きなので(特に『ミッドナイト・イン・パリ』)楽しみにしていたこの作品、うーーーん。という感じでした。

毎回言い訳していますが、今回も鑑賞から時間が経っており記憶が抜けているので、大雑把な感想になるんですが、「安定してるけど、特別な面白さを感じない」というのが所感です。
今作は4つのカップルの恋愛偶像劇で話があっちいったりこっちいったりするため興味は持続するんですが―なんかねぇ。という。

まず良かった点を箇条書きで書きますと…
ペネロペ・クルスのエロさがヤバい
ペネロペ・クルスのエロさが尋常じゃない
ペネロペ・クルスのエロさは度を超えている

…とにかくペネロペ・クルスがエロくて良かった。『それでも恋するバルセロナ』のヒステリックな妻役でも十分エロかったんですが、今作では高級娼婦役を与えられたことによって単にめちゃめちゃエロいだけとなり、ペネロペ・クルスの魅力が遺憾なく出ていたように思います。ペネロペ・クルスが画面に出てくるだけで満足でした。が、1つ文句を言わせてもらえば、茂みでやっちゃおうかって時になんでそこ見してくんないかな…!っていう点。『マッチポイント』並に攻めて欲しいところだったんですが、映画のトーン的にはあれくらいで十分なのかも。でも、そんなことはどうでも良くて、とにかくペネロペ・クルスのおっぱいに迫って欲しかった、の一言に尽きます。

話として一番面白かったのは、アメリカ人観光客とローマの現地人が道案内を通してデキちゃうどうしようもなく羨ましい、いや、ベタな始まり方をするカップルの話。

ウディ・アレンアメリカ人側の父親として出演するやつですね。というわけで一番力を入れて作ったであろうことがわかるパート。まず、アメリカ人観光客役のアリソン・ピルですが、賛否両論ある彼女の容姿、僕は結構好みなんです。『ミッドナイト・イン・パリ』でもスコット・フィッツジェラルドの妻、ゼルダ役で出演していましたがすごく魅力のある、ほっとけないオーラが十分に出てて、まずそれで気に入りました。今作では、さらに可愛さに拍車がかかって、ペネロペ・クルスがお願いしたい女性だとしたら、こちらはお付き合いしたい女性でした(要らない感想)。だからこそ余計に羨ましいと感じたわけです。ちくしょう、イタリア人め。
(アリソン・ピルを画像検索したところ、あれ?ブs…って思っちゃうような物が結構ありました。でも、動画で観る限り可愛いので可愛い!今作の髪型も超絶似あってましたね!)

こちらのパートの肝は、イタリア人側の親父のキャラクター、「シャワーを浴びている時だけ一流のオペラ歌手並に歌えるようになる」っていう設定の面白さだと思います。迫力ある声量と、身体を洗っている姿のギャップが僕好みの笑いでツボでした。最終的にオペラの主演を務めることになり、ステージで、ガラス張りの個室の中でシャワーを浴び、ちゃんと髪や身体を洗いながら歌うところはさらにギャップが効いてて面白かったです。

最後に気に入らなかったところなんですが…。
こいつです。

エレン・ペイジ。『ゴッド・ブレス・アメリカ』の感想の時にも書いたことなんですが、結構ファンがいるらしいこのエレン・ペイジ、僕は苦手なんです。眉の動かし方がいつも気になってイラッとくる。「子どもがオトナぶって振舞っている」感が本人の丈と合っていないように感じられて苦手です。
その見方からすると、ある意味今作での役はハマリ役でした。大して知りもしないことを知ったかぶってインテリを匂わせ、自分の経験してきたエロ話をあけっぴろげに話したりして惑わせてくる女。これにジェシー・アイゼンバーグが引っかかっていくんですが、観ている間中、こんな女にひっかかんなよ〜!!ってイライラハラハラしてました。自分がジェシー・アイゼンバーグだったらモロに引っかかっただろうな、と思うから余計に。最後は、「ほら!言ったろ?クソ女だって!」って感じで溜飲が下がりました。

でもどこか気になる存在であることは間違いないエレン・ペイジ、よく考えてみればこんな憎まれ役を引き受ける辺り偉いと思うし、彼女の仕草と年齢が一致した頃には大ファンになってるかもしれない…。次作?の産業スパイの映画だってエレン・ペイジが出ていると聞いて観に行きたくなった気持ちはあるし。これってまさか…恋?

という感じで、『ローマでアモーレ』、十分暇つぶしになる(褒めてます!)映画でした!