『セレステ∞ジェシー』


★★★★

昨日から急にアクセス数が増えたな〜と思ったら『ザカリーに捧ぐ』で検索している方が多いようでした。近頃再放送かなにかあったんでしょうか?なぜこのタイミングで急に…と少し不思議な気分です。
それと、はてなスターがちょこちょこ付けて頂けるようになって、大変嬉しいです。モチベーションが上がりますね!(と言いつつ更新頻度落ちてる)
コメントなども頂けたらより一層喜びます!一言でも批判でもなんでも構いませんので、気兼ね無くよろしくどうぞ!

さて、今回は『セレステジェシー』についての感想を。
鑑賞後、だいぶ時間が経ってはいるのですが、劇場鑑賞したものは書くと決めているので、思い出しながらいきたいと思います。
関係ないですが、この2人、『40男のバージンロード』の主人公の奥さんと、主人公のゲイの弟の2人ですね。

自分らしさに自信をもって生きてきたがために、本当に大切なものを見失ってしまった女性が、仕事や恋愛に揺れながらも自分を見つめ直していく姿を描く。学生時代に恋に落ち、そのまま結婚したセレステジェシーは、誰もがうらやむ理想的なカップルだった。しかし、セレステの提案で「永遠に親友でいられるように」と30歳を機に離婚する。離婚後も隣同士の家で毎日顔をあわせ、親友関係を満喫していた2人だったが、ある出来事がきっかけで毎日会うことができなくなってしまう。そうなって初めて、セレステジェシーの存在の大きさに気がつくが……。(映画.comより)
ストーリーを読んだ時点で、これは観に行こうと決めていた映画です。
なぜかというと…ちょうど長年付き合っていた彼女と割と最近別れまして、別れた後の相手とどう付き合っていくのか、ましてや未練タラタラなら…と、性別や結婚などなど色んな事情は違えど、人事とは思えない所があり、映画館で予告編を観たとき「これは俺の映画だ!」に近いものを感じていました。

で、肝心の内容はと言うと、とにかくどういう結末になるのか、二人はどういう選択肢をとるのかが気になっていたので、結末の話からになるんですが、2人は別々の道を歩むことにした、ということで終わります。これでやっぱり2人がいい!ってなったら机ひっくり返したくなるところだったんですが、そうはならず安心。ここの台詞で、父になる男(アンディ・サムバーグ)が「不安だ」と言うと、ラシダ・ジョーンズが「(奥さんを)愛してる?」「なら戦う価値はあるわ」というところはもうズキンズキンきて、胸にとっておきたい台詞になりました。

それと、結婚式のシーン。ラシダ・ジョーンズが挨拶するんですが、ここも良かったですね〜。『ブライズメイズ』じゃないけど、どんどん心情が表に出てきちゃって、会場がどんよりした空気になり、ボロボロになっちゃうかと思えば、絶妙なラインを絶妙なバランスで渡った、素晴らしいスピーチでしたね。内容ははっきり言って全然覚えていませんが、「上手い…!」と思いました(演出とかではなく単純にスピーチとして)。

一方、ノれなかったところも少々。
まあ、まずこの2人の関係がイレギュラー過ぎるのもあるけど、最後のキスシーンですよ!それはやんないで終わったほうが良かったんじゃないの?付かず離れずの関係を離婚という形できっぱりしめたかと思えば、またこんなことしちゃって…。あれがハグやほっぺにキスならいいんですけど、割と本腰のキスだったのがどうも気にかかる。お国柄の違いとかじゃなく、あれは男女のそれだった、と思うんですが…。『ロスト・イン・トランスレーション』も最後いらなかったよ!(八つ当たり)

あとはラシダ・ジョーンズの無自覚な傲慢さや偏見の部分でしょうか。僕があまりにも「俺の映画」として観ようとしたことが原因だとは思うんですが、しっくりこず。ティーンポップのアイドルの扱いは単純にひでぇな、と思いましたし。この辺り女子なら共感できるのかな。

それと、ギャグに関して、下ネタギャグを映画館で観たい!という夢が叶いましたが、客層は1人で来ていた若い女の人やカップルがポツポツ、といるだけでみんなしらけてました。いいじゃん、お前らもこういうことやってるんだから!笑っちゃえ!と思うんですが日本ではまだあまり通用しないんでしょうかねぇ。リップクリームをチンコに見立てて…のやつは全然ハマらなかった上に数回あってちょっと萎えましたけども。

あと、イライジャ・ウッドがゲイ役で出てました。それと後半別の展開でゲイが出てくるんですが、ゲイが出てくるとなんとなく陽気な感じになる、っていうのは何なんでしょう。この映画、に限らないような気がするけど、ゲイが出てくることで重くなりかけた空気が明るくなって、なんとなく少し救われた気分になる、みたいなところがありました。身近にゲイがいた事がないのでわかりませんが、若干ステレオタイプというか映画では少し食傷気味な気もします。

まとまりが悪いですが、『セレステジェシー』についてはこの辺りで…。
やっぱり観た後すぐ書かないとだめだ!!(戒め)

(追記)
こちらのブログ(映画感想 * FRAGILE)の『セレステジェシー』についての記事で、思わず胸に来て泣きそうになったラインを引用させて頂きます。
>恋愛や結婚に関してのみ言えば、第三者がどうしても踏み込めない、理解できない『ふたりだけのなにか』が必ずあるのです。
セレステジェシーでいえば、CとJのハンドサインであったり、リップクリームでの下品な冗談だったり、そういうものが。別れてしまうと、『その相手とだけ共有できたなにか』も失うということで、それはとても寂しいことではありますが、でも大丈夫、次の人とまた新しい『ふたりだけのなにか』を築いていけば良いのです。