2013年上半期に観た映画 ベスト10+α
今年になって爆発的に映画館に行く回数が増えた(当社比)ということで、初めて「○○年上半期ベスト」がリアルタイムに作れるということが自分の中でちょっと嬉しいです。
「面白そうな映画を映画館で観たい」っていう、今思えば当たり前のことに気づいたのが去年の年末で、福岡に爆音映画祭がやってきて、そこで『デス・プルーフ』を初めて劇場鑑賞&爆音鑑賞してブチ上がったことが1つのきっかけだったかなと。
もう1つは、『ロード・オブ・ザ・リング』3部作を観なければ、と義務感のようなものに駆られながらも、SEE版の長さにはねのけられ(観るからにはSEE版、そして3部作続けてと決めていた)、手が出せていなかった折に『ホビット』の1作目が公開され、いよいよ重い腰が持ち上がって、SEE版を一気観して、『ホビット』を観に行ったときの感動が大きかったことがあるのかなと思ってます。
映画館で映画を観ることの魅力っていうのはもちろん大きなスクリーン、大きな音、ということもありますが、やっぱり一番は知らない人たちと一緒に映画を観るっていう体験の面白さだと思うんです。映画そのものの面白さも当然ながら、「良い映画だったな〜」って思えるのは周りのお客さんにかかっている部分も大きい。こればっかりは運に任せるしかないし、僕は平日昼に観に行くことが多いので、あまりお客さん自体が入っていなかったりすることが多かったのですが、映画館でみんなで笑ったり、泣いたり、怖がったりする体験っていうのは何にも代えがたい、映画館じゃないとできない映画体験であって、その快感にハマってしまったのだということだと思います。
ベスト〜といっておきながら、そういうわけで劇場鑑賞は不安定な部分があるし、そもそも映画鑑賞って自分の気分で相当左右されるもんなので、後で思いっきり変わる可能性があるんだけども、とりあえず作りたいよね!っていうことで作ります。
さ、ダラダラした前置きは置いておいて、2013年上半期に観た映画、劇場鑑賞は23本、その中でのベスト!!それいけーー
〔2013年上半期ベスト10 劇場鑑賞編〕
第1位『きっと、うまくいく』
若干悔しい気持ちがありながらも、やっぱりど直球で心に響いた映画、ということで素直に『きっと、うまくいく』。うだつのあがらない大学生としてもグッとくる要素満載でした。特にお気に入りなのは、生まれた瞬間歩むべきレールを敷かれてしまったちょっとおデブの大学生が、写真が大好きで無意識に封じ込めてた写真家になりたいという思いに気づかされ、その道に行くために父親を説得するシーン。頑固な父親に理解を得るまで、しっかり時間をかけて描いていたことが非常に良かったです。
第2位『天使の分け前』
『天使の分け前』は「ダメ人間の人生リベンジもの」という大好物なテーマと、画面全体の落ち着いた雰囲気、4人の人物の絡みの楽しさ、そしてゆるさをもって社会問題に立ち向かう姿勢にグッときました。周りの雰囲気も素晴らしく、あるシーンで劇場全体があっと息を呑む瞬間があったりと、非常に良い映画体験ができました。
第3位『プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ』
序盤のバイクチェイス以降もしっかり面白く、どんどんジャンルが変わっていって新しい映画を観ているかのような感覚になったこと、そして最後のエンディングの映像の美しさにエンドロールでトドメのBon Iver。散々浸りました。もう1つ僕の大好物である「親父モノ」でもありましたね。
第4位『キャビン』
なんといってもチーン…ドガーグシャーバギドガグゴーのシーンのカタルシス!!やったぁぁ!!初の劇場でのホラー映画鑑賞でもありました。
第5位『アイアンマン3』
アイアンマン全員集合のシーンを予告編で見せられてしまっていても、スクリーンで観た時に鳥肌が立つほどカッコ良かった!!おおおお!!!と盛り上がれる映画、やっぱりアイアンマンは裏切らなかった!!危惧されていたシリアスムードじゃなかったことも◎。
第6位『ジャンゴ 繋がれざる者』
やっと映画館で観れたぜタランティーノ!!『イングロリアス・バスターズ』が超好きなので、あれを映画館で観なかったことが悔しすぎて貧乏なのに2回行ってしまいました。言いたいこといっぱいあるんだけども、タランティーノ作品をスクリーンで観れた嬉しさが大きいですね。
第7位『ホビット 思いがけない冒険』
『LOR』、確かに面白かったけどイライジャ・ウッドにどうもハマれなかった僕がこの映画を大好きだ!と思えるのは「冴えないおっさんが頑張るムービー」だったからです。あとは、『LOR』を観ていると、あ!あれだ!とか思える点がちょこちょこあって、むふふとなれる所。そしてゴブリンの巣窟からの脱出の一連のシークエンスが気持良すぎて最高!!でした。
第8位『セレステ∞ジェシー』
観た後もさることながら、帰っていろんな方の感想を見てまた気づかされたりする、一番「持って帰った」映画でした。最後のキスは納得いかないんだけどな〜
第9位『パラノーマン ブライス・ホローの謎』
ノーマンの登校シーンでグーッと心を掴まれて思わず涙がポロリ…。決着の付け方も素晴らしかったですね。ストップモーションアニメを3Dで観ることで、目の前で人形劇を観ているかのような新鮮さもありました。
第10位『ホーリー・モーターズ』
何やら面白い映像が続くけど意味わからん…むにゃむにゃ…となっていたところに「インターミッション」と出て始まったアコーディオンを弾く男たちのシーン!!なんかわからんが超カッコいい!!と震えました。2013年上半期、瞬間沸騰度が最も高かった瞬間だったと思います。
やったぁぁ!!
と、いうことで2013年、映画館で観た映画ベスト10です。
全体的な反省点として、もっと客が入る時間に映画館に行こう、というところですね。
つい平日昼間にぷらっと行っちゃうんだけど、席が埋まってる土日昼とかにも行ってより濃い映画体験をしていきたいですね!
さて実際、映画館で観た本数が増えたとはいえ、見逃してしまった映画も多々ありました。
6月公開の映画でまた観ていない映画(『華麗なるギャツビー』など)もあるので、それらを観てから作ろうかなーと思ったんですが、あんまり遅くなってもあれなので。というか本当は6月中に書きたかった。
というわけでお次はこれ。
〔2013年上半期ベスト 観逃してしまった編〕
- 『ザ・マスター』
- 『世界にひとつのプレイブック』
- 『テッド』
『ザ・マスター』は、ちょうどその頃やっていた『パラノーマン』を応援したい気持ちもあって、金銭的な事情から行けなかったのですが、最近フィリップ・シーモア・ホフマン&ポール・トーマス・アンダーソンにハマっているので余計に見逃したことを激しく後悔しておるところでございます…。
『世界にひとつのプレイブック』は自分好みの話っぽいなーと思いつつ、後で後でと後回しにしているうちに気づいたら終わっていました。
他にも行けなかったけど行きたかった映画は結構ありました。ひとえにお金の問題です。うう…
一方、家で観たDVDはたぶん200本以上。
えっそのお金があれば映画館いけたんじゃ…と自分でも思います。
安物買いの銭失い…では断じてない!!家で観る映画も映画は映画!!良いものは良い!!泣いてなどいない!!
ということで家で観た編です。
〔2013年上半期ベスト10 家で観た編〕
- 『パイレーツ・ロック』
- 『宇宙戦争』
- 『ドリームキャッチャー』
- 『銀河ヒッチハイク・ガイド』
- 『スネーク・フライト』
- 『人生、ここにあり!』
- 『哀しき獣』
- 『ゴーストワールド』
- 『タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら』
- 『リンダ リンダ リンダ』
こんなところでしょうか!えっ『宇宙戦争』すら観てなかったのあんた?と思われそうですが、映画にがっつりハマったのはここ1年のことなので、まだまだ観ていない名作がたくさんあります。ベストの中でも特に1位の『パイレーツ・ロック』は超最高でした。あの船に乗って、好きな音楽かけて、甲板でサッカーやって海にボール落として、たまに陸に降りてパブに飲みいって、帰ってきて勇気試しして、タバコとかいろいろ吸って、「ロックンロール!!」と叫びたい!!あの世界に俺も行きたい!っていう映画です。
ベストに収まってない映画でも、映画館で観たかった!!これが公開された時俺はすでに生まれていた!!なぜ行かなかったのか!!とタイムマシンがあったら引っぱたいてでも昔の自分を映画館に連れて行きたくなるものがたくさんありました。
こういう後悔はあんまりしたくない、だから下半期も映画館に行くぞ!!ということで最後にこれです。
〔2013年下半期ベスト 観に行きたい映画〕
何か忘れている気がするけど、何をおいても『パシフィック・リム』ですね!!
下半期に観たい映画についてもいろいろ書きたいんですが、長くなってしまったのでこのへんで!