『クレヨンしんちゃん アクション仮面VSハイグレ魔王』


★★★★

『ヘンダーランド』もリアルタイムで子どもの時に観ましたが、こちらはテレビ放送していたのをビデオ録画して、何回も何回も観ただけあって、なかなか思い入れが深い映画です。

あらすじなどは省いて、主に好きなところだけちょろっと。

子どものときからすごく印象に残っていたのは、路地で駄菓子屋を見つけるシーン、海辺に建っているアクション仮面アトラクション・ハウスの中に入っていくシーン、「時空移動マシーン」から降りて車で家に帰るシーンで、どれも妙に静かで落ち着いていて、独特の雰囲気・余韻があって今でも不思議な余韻を感じます。

それと、「チョコビ」についているアクション仮面カードの中で最もレアなNo.99のカードをしんちゃんが引き当ててしまうシーンは子どもなら(男なら)みんな共感するし、一緒になって感動するんじゃないでしょうか。No.99のカードだけキラキラの金色で質感も違う感じなのもすごくかっこいいですね、子どものツボを押さえられてるなーと思います。そして、そのカードを公園で友だちに見せるシーン。風間くんは、そんなカードなんて子どもっぽいよ!と小馬鹿にしつつも、誰よりも精通していて実は大好き。しんちゃんが引き当てたNo.99のカードも、最初は意地を張って見ようとしないんですが、「見せて見せて!」「おお、すげー!」とか言ってるのを聞いて、我慢できなくなり、「僕にも見せて!」としんのすけのもとに走っていて食い入るようにNo.99のカードを見つめる。今回久しぶりに観て、実はこのシーンが一番グッと来ました。ノスタルジーでしょうか、自分でもよくわかりませんが、風間くんかわいいなぁ〜・゚・(つД`)・゚・ って

そして、設定が素晴らしい!しんちゃんが普段観ていた「アクション仮面」はパラレルワールドからやって来ていた本物のアクション仮面だった!ちょっと違うけど『ギャラクシー・クエスト』なんか思い出してしまいました、『未知との遭遇』とかも勝手に連想してみたり。要はオタクをいい意味で泣かせるような、「ほんとにいたんだ!」っていう喜びですよ。最後の対決はもう言わずもがな。アクション仮面が押されている!このままだとやられる!手の中のアクションストーンが光る。バチバチッ!「アクションビームだ…」ぐっと構えて、「アクショーンビーーム!!」
「わかってる」演出です、これは燃えますよ!

これだけでもう大好きな映画になるんですが、ハイグレ仮面をはじめとした敵役が良いキャラクターであること、No.99のカードの力で現れた3つの特殊能力をもつスーパー三輪車、などなどとにかくわくわくする要素だらけで、クレヨンしんちゃん映画の中でもかなり面白い部類に入ると思います、ハイグレ!