お気に入り女優で観た映画特集 エイミー・アダムス編

映画を観る→好きな監督、男優、女優ができる→その人が関わっている映画を観る→さらに好きな…以下ループ
僕は何かにハマる時、このパターンをとることが多いです(恐らくオタクの気質がある人はみなこの傾向があるのではないかと思いますが)。枝葉がどんどん広がったり、また別に新しくスタート地点ができたりと、映画を観れば観るほど観たい映画が増えていくことで、それらをすべて観終わって新作の公開のみを待つようになる日は訪れるのだろうかと一種の幸せな悩みになってます(これも恐らくみな)。

というわけで、『ザ・マペッツ』で好きになったエイミー・アダムスの出演作を2本観てました。
1本目は『魔法にかけられて』。

ミュージカル的な演出やメタ的な笑いを入れてくるあたりに、『ザ・マペッツ』と似たものを感じました。ただ予告編でやられていたよりは、ギャグが控えめだった印象。この時はこれでも結構な挑戦だったのかもしれない。
最後、エイミー・アダムス姫は現実世界の男と結ばれるわけだけど、姫のために現実世界にやってきた王子様への愛情が冷めていく展開は泣ける。王子は脳天気でぶっちゃけバカに見えるように描かれているが、姫を救うキスを「君ならできる」と現実世界の男に委ね、それで姫が助かるとほっと安堵し、同じく取り残されてしまった姫に男を取られた女を連れてファンタジーの世界に帰っていく、「真の男はこいつだ!」と最後にこちらの好感度を上げてくる、切ないがかっこいい奴でした。

続いて『ザ・ファイター』。

マーク・ウォールバーグも好きな俳優で「いつか観よう」と先延ばしにしていた映画、エイミー・アダムスも好きになったので一気に優先順位が上がりやっと今回鑑賞しました。
この映画のエイミー・アダムスはこれまでの彼女の印象を裏切るような役でなかなかショッキング。野郎とビッチが集まるようなバーでバーテンをやっていて、毎回安チップを置いていく客を「クソ客」と言い切ってしまうようなホワイト・トラッシュで、下着姿まで見せる。映画全体としては、ボクシングの試合にあまり緊張感がなくてちょっと淡々としてるかなーという印象でしたが、人の感想を読んでいてもっと良い映画のような気がしてきたのでもう1度観てみたいと思ってます。マーク・ウォールバーグの一家やクリスチャン・ベール演じる兄ちゃんにボクサーとしてのキャリアを滅茶苦茶にされ、そこから離れることで立て直すが、最後は反目しあっていた家族と彼女みなでチャンピオン戦に挑む展開はグッときました。「どうしてみんなでうまくやっていけないんだ!」という叫び(うろ覚え)は多かれ少なかれ皆が経験していることで共感せずにはいられない名シーンだったと思います。


今のところ、エイミー・アダムスの出演作は5本観ていて、うち『サンシャイン・クリーニング』と『テネイシャスD』は内容をほとんど覚えていませんが、『ザ・マペッツ』の彼女が結婚してほしいと思えるほど可愛くて良いキャラクターで一番気に入ってます。『ザ・マスター』は公開前から楽しみにしていた映画だったのに、お金がないという極めて情けない理由で劇場鑑賞できませんでした…。『マン・オブ・スティール』にも出演しているようですが、今のところ観に行くつもりはありません。次は『ジュリー&ジュリア』が観たいな〜と思っているところです、おしまい。

観た当時はほとんど笑えなかった覚えがあります。「ええっデイヴ・グロールが悪魔だったの!?」くらいの感想しか残っていない…。