『リンダ リンダ リンダ』
2005年
監督:山下敦弘
脚本:向井康介
出演:ペ・ドゥナ、前田亜季、香椎由宇、関根史織、三村恭代、湯川潮音、山崎優子、甲本雅裕、松山ケンイチ、小林且弥、小出恵介、ピエール瀧、他
★★★★☆
この映画、ものすごく好きになったのですが、うまく感想を言える気が全くしません。
とりあえず書きます。
まず、音楽が素晴らしい!ジェームズ・イハの音楽と画面とがばっちり合ってますね。DVDのメニュー画面に使われていた、川の近くを4人が縦に並んで歩くところは、曲、風景、4人の服装、並ぶ順番、等々相まって完璧な画だったと思います。それとブルーハーツ。僕は今までブルーハーツにはまっていたっていう時期がないし、ほとんど聞いてないに等しいんですが、それでも最後の学園祭のシーンはぐっと来ました。直前の豪雨で濡れてる感じがさらにブルーハーツ的な精神を醸し出している(ファンの方わかってないのにすみません)と思ったし、なによりペ・ドゥナのボーカルでしょう。かっこいいわ、かわいいわ、いやでもかっこいい…!!それぞれのノリ方とかもキャラクターと合ってる感じがして素晴らしいライブシーンだったと思います。
4人のキャラクターも良かったです。それぞれが言う台詞も。山下監督は、ほとんど口で説明させることをせずに、絶妙な台詞と間とでキャラ同士のつながりとか空気感とかを見せるのが上手いですね。トイレで香椎由宇とペ・ドゥナがお互いにありがとう、って言い合うシーン、向かいあってるのではなくて鏡を通してお互いを見てる、これも近すぎず、遠すぎずの絶妙な良い距離感が出てて本当に良いなと思いましたよ…!
脇役も良かったですね。骨折しちゃった子が、ライブにバンドが遅れてるためにつなぎで歌うんですが、曲が「The Water is Wide」だわ歌超上手いわで、最初笑ってしまいました。それまでは体育館のすみっこでバスケやったりくっちゃべったりしてた高校生たちがシーンとなって聞き惚れる。ここまで笑ってました。で、次にその歌ってる子が写った時には僕も聞き惚れてました。
そのあとその子が「風来坊」を歌い出したときにはもうね、誰だこれ選曲した奴!!センス良すぎだろ!!ってくらい素晴らしくて、マイ・ベスト「風来坊」でした。本当に素晴らしすぎた。あとで湯川潮音さんだったと知ってなるほどと。あんなに歌声綺麗だったもんなぁと納得しました。
普段に増して愚にもつかない感想ですが、とにかく良かったです…!
バンドメンバー全員大好きになりました。
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レイ・ハラカミの音楽と田舎の風景が驚くほどマッチしてます。
自分のせいで膀胱炎になっちゃった女の子にお見舞い&謝りに行くエピソードが好き。
佐藤浩市のおやじっぷりも良いです。