コメディ映画3本立て

勝手に3本立てで観ました。

①『宇宙で最も複雑怪奇な交尾の儀式』

監督:ジェブ・アブゴフ
出演:カルメンエレクトラルーシー・リュー、他

地球人の交尾に至るまでの過程がいかに複雑で面倒くさいものであるかを、宇宙人目線で語るという映画。
が、地球人同士のドラマパートがほとんどで、宇宙人によるナレーションでの解説が想像以上に少ない。
コメディにも関わらずその宇宙人目線の解説もそこまでぶっ飛んでいないため、笑い所がほとんどない。(これは人によるかも)
90分もあるので複数のカップルが出てくるかと思えばなんと一組で、平板なラブストーリーを延々と観せられる。
さらに!交尾、つまりセックスがテーマにも関わらずおっぱいすら見せない不誠実さ!!!
終始ほんとにつまんなかったし退屈極まりなかったけど、ラブストーリーの終盤のベタ展開に不本意ながらほろっときてしまった…


②『スモーキング・ハイ』

監督:デヴィッド・ゴードン・グリーン
制作:ジャド・アパトー
出演:セス・ローゲンジェームズ・フランコ、ダニー・マクブライド、ゲイリー・コール、ビル・ヘイダー、他

★★★☆

マフィアによる殺人を見てしまった男(セス・ローゲン)が、売人(ジェームズ・フランコ)と共に追手から逃れるも、行く先々で騒動を起こしていくコメディ。
セス・ローゲンはいつも通り安定して面白いんだけど、ジェームズ・フランコのいい加減な売人役がかなり良かった。
ゴールデングローブのミュージカル・コメディ部門男優賞にノミネートと聞いて納得。
ちょっとシリアス入ったコメディっていう感じなんだけど、どうせならもっと振り切っても良かったのかなと思う。
セス・ローゲンが付き合ってる女子高生の命も狙われて、はじめは彼女を守ろうと躍起になるんだけど、結婚を持ちだされたら即座に別れを告げるセス・ローゲンの潔さには笑った。
結局ほんとにそれっきり。笑


③『奇人たちの晩餐会 USA』

監督:ジェイ・ローチ
製作総指揮:サシャ・バロン・コーエン
出演:スティーヴ・カレルポール・ラッドザック・ガリフィアナキス、ジェマイン・クレメント、ステファニー・ショスタク、ブルース・グリーンウッド、ルーシー・パンチ

★★★★

奇人たちを笑い者にする晩餐会に、事故で出会ったねずみの剥製作りが趣味の男を連れて行くが、その男が困りものでトラブルに巻き込まれていく、という話。
サシャ・バロン・コーエンははじめ、スティーブ・カレルがやっていた変人役を演じる予定だったらしいけど、結局辞めたため、製作総指揮に名前が残っているとのこと(町山智浩の映画塾)。
真面目男巻き込まれ系コメディは、笑える一方で感情移入してしまい、どんどん不幸な目にあって行くのを観ていてとてもハラハラさせられる。
この場合、主人公が付き合っている女性にどんどん誤解されていって、フラれる直前まで行くんだけど、本当にかわいそうでかわいそうで…笑
が、最後はこの手の映画の定番らしく、ちゃんとハッピーエンドでした。ちょっと急いだ感あったけど。
途中、主人公が彼女に向かって言う台詞、「君と君の知る僕は愛しあい幸せにやってる。だがその陰で君の知らない僕が頑張ってる。僕たちがいい部屋にすんで旅行にいくためにね。」にはものすごく共感しました。
その後、「CIAみたいなもんさ!」「陰でヤバいことしてるけどいるとありがたい」とちゃんと笑いに繋げてるあたりもさすが!

我らがジャド・アパトーセス・ローゲン主演作品!
おなじみのアパトー軍団集合!

ポール・ラッド主演。
男友達が全くいない主人公が、ひょんなことで出会った男と友情を結ぶ。