『ジャンゴ 繋がれざる者』



(鑑賞:2013/03/01

原題:Django Unchained(2012/アメリカ)
監督:クエンティン・タランティーノ
脚本:クエンティン・タランティーノ
製作:レジナルド・ハドリン、ステイシー・シェール、ピラー・サヴォン
出演:ジェイミー・フォックスクリストフ・ヴァルツレオナルド・ディカプリオケリー・ワシントンサミュエル・L・ジャクソン、デニス・クリストファー、ジョナ・ヒルゾーイ・ベルクエンティン・タランティーノ

★★★★

せっかくブログ作ったので、3月に劇場で観た新作映画の感想も書きます。

タランティーノの新作、『ジャンゴ 繋がれざる者』!
タランティーノは割と最近観るようになったので、タランティーノの劇場鑑賞はこれが初めて。
その分、最近では公開が一番待ち遠しかった映画で、初日にうきうきでユナイテッド・シネマキャナルに観に行きました。

で、感想は…まあまあ良かった。笑
期待が大きかったのもあるんだけど、その分うーん…という感じもあり…

序盤の展開が早くて、すぐに予告編でみた、シュルツ(クリストフ・ヴァルツ)がジャンゴ(ジェイミー・フォックス)を解放するシーンが始まってうおおお!とテンション上がり、その後の酒場で保安官をシュルツが撃ち殺す、大丈夫なのか…!と思わせといて実はそいつがお尋ね者でした、っていうところとかもやったー!タランティーノ!そして昔自分を鞭打ちにした白人どもをジャンゴが復讐する…というところまでもうわくわくうきうきだったんですが、中盤、カルヴィン(レオナルド・ディカプリオ)の邸宅に訪れてからがちょっとだるく感じられました…タランティーノ映画でだるいシーンっていうのは必ずあると思うんですが。
で、シュルツがカルヴィンに我慢ならず、握手に応じたと見せかけて撃ち殺す(ここのシーンは良かったです)、がシュルツも周りの敵にあっさり殺されてしまう、ここで本当にがっかりしてしまいました。
シュルツがものすごく良いキャラクターだったのに加えて、ジャンゴとシュルツのコンビ感がすごく好きだったので、ここから2人で屋敷の奴らを大殺戮!みたいなバディ・ムービーとして進んでいってほしいなーなんて期待していたんですが。

そんな僕が一番好きだったシーンはその後ジャンゴが再度妻を救いに向かう途中、シュルツの死体を見つける。そして一言、
「アウフヴィーダーゼーエン(また会おう)」
よっしゃあああ!それそれ!それ言うの!と拍手したいくらいでした。
シュルツもう出てこないのか〜それに触れずにいっちゃうのか〜ジャンゴ〜と悲しく思っていたのでなおさら!
ちなみに、"Auf Wiedersehen"と書いて、英語でwiederはagain、sehenはseeなので直訳すると再び会おうみたいな感じです。ちょっとドイツ在住経験があるので…(この解説が限界のレベル)

そのくらいシュルツが好きだったわけですが、『イングロリアス・バスターズ』の、ランダ大佐のキャラクターをすでに見ているので、シュルツには何か裏があるんじゃないか…?とか死ぬまで思っていました。
実際、すごく真っ直ぐな人だったので拍子抜けしたというか。
十分良いキャラクターだとは思うんだけど、クリストフ・ヴァルツにはもっと濃いキャラをやってほしかったというか。

で、この映画観たあと無性にイングロが観たくなって、すぐTSUTAYAに走って借りてきたんですが…めちゃくちゃ面白い!
高橋ヨシキさんが、タマフルの放課後DA話で言っていた通り、2回目が面白い!1回目はランダ大佐に目が奪われちゃうけど、2回目はほかの役の良さに気づく。なるほど確かに1回目よりめちゃくちゃ面白かった。
最後の襲撃なんて、1回目は全然物足りなく感じたのに、映画館が燃える中煙にショシャナの笑う顔が映し出されるところなんてすげー!!って思っちゃいました。
ランダ大佐のオチも、アングルとかばっちりだなーって。
もっといろいろ書きたいんですが、とにかくイングロが相対的になのか、ものすごく面白く感じました。
ジャンゴも2回観たらもっと面白くなるかな?
(その後、2回目観ました。シュルツとキャンディが死んで以降は蛇足に感じていたのですが、そのあとのジャンゴが1人でリベンジに向かう展開がやりたかったのだと気づきました。鞍を外して銃を片手に白馬にまたがって屋敷に向かうジャンゴ、その時にかかる音楽などなどこれがしたかったんだろうなーと!ただ、やっぱりテンション下がってしまっているいることは否めないので、もうちょっと時間かけてうまいことやってほしかったような。)


あ、それと、オープニングでかかる『続・荒野の用心棒』のテーマ。
壮大な感じもするし、でもちょっと寂しい感じもする、いい音楽なんです。

マカロニ・ウェスタンは恥ずかしながら1本も観たことなかったので、ジャンゴ鑑賞後に『続・荒野の用心棒』を借りたんですが、オープニング、棺桶を引きずりながらジャンゴが歩く姿にかかるテーマ!
すぐに、あっ『ジャンゴ』でかかってたやつだ!と気づきましたが、その時初めてこの曲いいなーって思いました。イタリア語版?だったかな。どちらかというとこっちのほうが好きです。
これをもっかい大音量で聴くためにも、ジャンゴ2回目行こうかな。

(追記)
この映画を観た友人と話していて、「あのヒップホップがかかるクライマックスが最高だったよねー」といわれ、そこのシーンの最高さを思い出してそうだった!!あそこ最高!!となったのでここでかかる音楽を乗っけておきます。

それだけ。

クリストフ・ヴァルツ名演のランダ大佐。
ブラッド・ピット以外にも、見直すと良いキャラクターだらけで大好きになりました。

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タランティーノ作品で一番好き。
だったけどもしかしたらイングロと入れ替わるかもしれない。

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原題:DJANGO
主人公の目の青さが目に焼き付く。
主人公を演じているフランコ・ネロがタラ版『ジャンゴ』にも出てたらしいけど当然気づかなかったので、そのシーンであっ!と思いたいがためにまた劇場に行きたい。