『アベンジャーズ』に向けてMARVEL作品を予習しました

ふと、去年公開の『アベンジャーズ』が観たくなって、それにつながる映画をまず押さえておこう、と思い立ちました。

『アイアンマン』『アイアンマン2』の2作品は既に観ていました。1はもうすごく楽しかった、2はもうちょっと、という世間的評価と一致した感想です。


で、今回観たのは、以下の3本。

1.『インクレディブル・ハルク

★☆
アメコミ映画、ヒーローもののリテラシーを忘れてしまったのかと自分を疑うほど、つまらなかったです…。
ハルクに変身してしまったときのために大き目のズボンを買うところで、その辺の太ったおばさんに合わせてみちゃうシーンとか、興奮して心拍数が上がるとハルクになっちゃうのに、乗ったタクシーが暴走車で、一緒に乗った彼女のほうがぶちギレちゃうところとか、好きなところもあったんですけど…いややっぱりわくわくできないと…ねぇ。
エドワート・ノートンが『アベンジャーズ』の出演は拒否したそうですが、特にこの映画には思い入れがないのでどっちもいいです。



2.『マイティ・ソー

★★★☆
これぞアメリカ!これぞヒーローもの!って感じの映画で良かったです!
仲間や国の危険を顧みず、敵地に喧嘩売りに乗り込んじゃうようなソーが、父オーディンに勘当食らって地球で過ごす中で成長する、それだけだと、どこにでもありそうな、もっとつまらない、どうでも良い映画になっていた可能性があるんですが、気に入ったのにはソーの弟、ロキの存在が大きかったです。
ロキは冒頭からソーの宿敵になりそうな雰囲気があったんですが、中盤でソーに父は死んだと嘘をつき、巨人サイドに歩みよってアスガルドを滅ぼそうとする、ここで完全にこいつはやっぱり敵だったんだ!と思わせられたんですが、彼は父を暗殺しようとする巨人を殺す。
筋骨隆々で戦闘能力が高い兄にコンプレックスを抱いている彼は、自分もヒーローになりたかった、本当はアスガルドを救いたいがためにやった行動だったんだと分かった時に憎めない、なんて良いキャラクターなんだ…!と膝を打ちました。
その他、地球でのソーの神っぽい行動とか、笑えるとこもあって全体的に良かったです。
ナタリー・ポートマンもかわいかったし…。もう一人の相棒の女の子は見たことあるな〜と思っていたら『40歳の童貞男』の、バツイチの女の人の娘役でした。
個人的にこのへんのキャスティングにもぐっと来ました。




3.『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』


★★★★
最もヒーロー的精神を持ったヒーロー。
超人血清を打たれて筋骨隆々になる前、スティーブはもやしっ子で入隊を拒否されるほど弱々しいんですが、その時から持っている英雄的精神を博士が知って、彼は「スーパーソルジャー計画」の被験候補者となる。
そのテストの最中、スティーブじゃちょっと頼りなさすぎじゃね?と疑ってる大佐が「手榴弾だー」ってスティーブのいる隊に向かってニセの手榴弾を投げるんですが、スティーブはここで手榴弾に被さって「みんな逃げて!」
この自己犠牲、この英雄精神にもう涙ボロボロでした。
もやしっ子だよ!?ひょろひょろだよ!?でも、彼にはこんなことができるんだ!
それは強制されてるわけでも、目立ちたいからでもなくて、本当に仲間を救いたいと思う気持ちからなんだ、と伝わってくるベタだけど本当に良かったシーンだと思います。

その他にも、キャプテン・アメリカは親友を戦いの中で亡くしていたり、最後、ニューヨークに向かって落ちるガンシップの中で思いを寄せる女の人と話す会話…もう助かるわけがないというような場面でされる会話、「まだダンスに行ってないわ」「じゃあ今度の日曜日にどうかな」「絶対よ」
もう死亡フラグビンビンの会話なんですが、キャプテン・アメリカ、ヒーローが死ぬわけがないので−ふっと彼がダンス会場に現れる、みたいな展開かなーと思っていたら、墜落後、場面が変わって現代へ。彼は70年間気を失っていたことがわかる。
あのダンスの約束は本当に実現できなかったのか!とわかり、ものすごく寂しさ、悲しさを感じました。その女の人はもう生きていないかもしれないわけで…
キャプテン・アメリカの王道的ヒーローらしさ、それと報われない境遇の切なさが相まってこの映画は3本の中でも一番好きになりました。

それと、キャプテン・アメリカになる前から、チンピラに喧嘩を売られてぼこぼこにされる→その辺にあったゴミ箱のふたを思わず盾に、とかどのシーンか忘れたけど、もう1箇所、タクシーの壊れたドアを盾にする(この時中央に☆が!)とことか良いフリがあって、このあたりもすごく気に入りました。
一番見た目に地味なヒーローだけど、もしかしたらアベンジャーズで一番かっこいいヒーローかもしれない!
今まで本当に地味だとしか思っていなくてごめんよ!と言いたくなりました。



さて、この3本を見終えて『アベンジャーズ』への期待が頂点に達している状態なんですが、改めて予告編を見てそのかっこ良さにしびれています。
去年公開を知っていながらスルーしていた自分を死ぬほど呪うようなことになりそうな気もするんですが、とにかく『アベンジャーズ』はやく観たい!



一番わくわくする、一番ビジュアル的にも楽しめるアイアンマン。
今年公開の3、絶対映画館で観たいです。

シールズもやってます、手榴弾覆い被さり。
こっちは本物だから爆発、体が20センチほど宙に浮く。

ヒーロー映画となんとも食い合せの悪い類のものでありますが…
大好きな映画です。